コラムColumn
犬・猫はヒトより歯周病になりやすい!放置すると命の危険も…
こんにちは。
浜松市 の 動物病院「澤柳犬猫病院」です。
わんちゃん、ねこちゃんのお口のケア、どうしていますか?
実は犬や猫は、わたしたち人間よりも歯周病になりやすいといわれているんです。
とくに犬の歯石や歯垢の付着率は、600を超える個体の調査を行ったところ75%を超えていたという報告もあるほどです。
歯周病になると、噛めなくなったり歯が抜け落ちたりするだけでなく、さらに危険な全身の病気につながることもあるので十分な注意が必要です。
お口の中の酸性・アルカリ性の度合いをpHといいます。わんちゃん、ねこちゃんのお口の中は、アルカリ性です。
ごはんを食べるとお口の中のpHが下がります。ヒトの場合は口内が酸性に傾いて虫歯リスクが高くなるのですが、わんちゃん、ねこちゃんの場合はpHが下がっても酸性にはならずアルカリ性のままなので、虫歯になりにくいといえます。
ただしお口の環境がアルカリ性だと、歯周病菌を含む細菌の塊である歯垢が固まって歯石になってしまうのが早いという問題があります。細菌のかたまりともいえる歯石が、歯にこびりついて取れにくくなるのです。
そのため、わんちゃん、ねこちゃんは、歯周病を発症しやすいといえます。
歯周病が進行すると、歯がグラグラしてよく噛めないだけではなく、あごの周辺組織を破壊します。あごの骨が弱くなって骨折する恐れもあります。
歯周病が悪化すると歯ぐきから血がでますが、切れた血管に細菌が入り込み、肺や心臓、肝臓、腎臓、脳など広がる恐れがでてきます。
そこから心臓発作のような重い病気を発症することもあるのです。
歯周病を予防するためには、歯みがきが大切です。スムーズに歯みがきができるようになるため、小さい頃から歯みがきの習慣をつけましょう。
澤柳犬猫病院では、わんちゃんのデンタルクリーニングを行っています。
一度ついてしまった歯石はご家庭のケアでは取れないので、専門家にお任せください。
当院では、歯科医の協力をうけ、わんちゃんのお口の治療を行っています。何でもお気軽にご相談ください。お待ちしています。